Theコーチング

普段何気なく使っている手法や考え方を改めて言葉に落とす、暗黙の了解を形式知化するという作業に取り組んでいます

「現状の明確化」のポイント

「現状の明確化」のポイント

「現状の明確化」のポイント

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思い込みで現状を明確化するとどうなるか

達成したい目標が明確になったら、その目標に対して自分の現状はどのような状況であるのか、そして自分はどちらの方向に進んでいるかをできるだけ正確に知る必要があります。

なぜなら、現在地を確認できて初めて進むべき方向が定まり、前進を開始できるからです。

しかし、クライアントの現状をクライアント自身の思い込みだけで明確化してしまうと、思わぬ落とし穴に嵌まることがあります。

異例のスピードで営業マネージャーに昇進したIさんは、自分のチームの営業数字を上げたいとコーチングを受け始めました。

彼が設定したテーマはリーダーシップの向上。

「部下はみんな、営業経験は豊富だ。自分より年上の人もいる。一方で、新任で若い自分はメンバーからの信頼はまだ獲得できていないだろう。だから今は自分の創りたい理想のチーム像を掲げても反発を招いてしまうはず。まずは信頼構築から始める必要がある」とのことで、リーダーとしてメンバーの士気を上げるために、率先して自分が営業に行って数字を作るという行動計画を立てたそうです。

それから2ヶ月が過ぎ、その間チーム内で1位の営業成績をあげたIさんでしたが、内心焦っていました。

「リーダーとして一番の数字を上げているはずなのに、2ヶ月前よりメンバーの態度がよそよそしい。敵対的になった人もいる。自分は誰よりも頑張っているのに何でそうなるのか分からない。どうすればいいのか……」

すっかり自身をなくしてしまったIさん。

コーチは、彼に代わってメンバー数名にIさんのリーダーシップについてのインタビューを行いました。

メンバーの意見は概ねこうでした。

「Iさんが若いのに営業としてすごいのは、マネージャーになる前から分かっていた。それをマネージャーになってからもやられてもメンバーとしては辟易してしまう。もしかすると、彼は私たち部下の営業力を信用していないのかもしれない。もっと個々のメンバーを信頼し、意見を聞いて、チーム全体の士気が上がるようなチームビジョンを描くのが、リーダーの務めではないのか」

Iさんは十分に、自分と自分のチームの現状を検討したはずでした。

しかし、現実には「どういう行動を信頼するのか」あるいは「マネージャーにどういうリーダーシップを期待するのか」の考え方がメンバーと完全に食い違ったおり、2ヶ月間全く見当違いの方向に進んでいたのです。


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