コーチングセッションでは、時々立ち止まってそれまでの対話を振り返ってもらいます。
クライアントのオートクラインを新鮮なうちに言語化してもらうためです。
効果的なセッションとするためには、先を急ぐことだけではなく、敢えて立ち止まって振り返ることも大事です。
コーチングの付加価値は、頭の中、心の中にあることを「言語化」することにあります。
そのため時折振り返りの場を持つことが有効なのです。
Aさんの声のトーン、口調、顔の表情からコーチングへのコミットメントが高まってきたのを感じつつ、コーチは質問を続けます。
コーチ「では、仕込み時期のこの半年で、どんなものを手にしたいですか?」
Aさん「部下の創造性やモチベーションを最大限に引き出せるようなコミュニケーション力ですね。いい車作りができる場作りです」
コーチ「それは、今のAさんのコミュニケーションと比較して、どんなものだといえますか?」
Aさん「「どうせこいつはこうだろう」と決めつけるのではなく、白紙から色々なアイデアと創造性を引き出してこられるような柔軟なコミュニケーションです」
コーチ「一言で言うと、どんなコミュニケーションですか?」
Aさん「創造的コミュニケーションです」
コーチ「なるほど。他にはどんな違いがありますか?」
Aさん「何かを頼まないといけない時、しっかりと相手に自己主張と要求要望ができるコミュニケーションでしょう。要求する時に攻撃的ではなく、爽やかに言えるようなやつです」
コーチ「それを一言で言うと?」
Aさん「カラッとしたコミュニケーション(笑)」
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