Theコーチング

普段何気なく使っている手法や考え方を改めて言葉に落とす、暗黙の了解を形式知化するという作業に取り組んでいます

コーチの視点・本当にやりたいと思える目的を描く

コーチの視点・本当にやりたいと思える目的を描く

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コーチング目標達成を支援することですので、目標自体をどう設定するかが非常に重要です。

ここではAさんの「管理職に相応しいコミュニケーションを身につける」が目標に相当します。

ただ、コーチとしては本当にAさんのうちから情熱的にわき上がってきたものとは思えませんでした。

やらなくてはいけないからやる課題というニュアンスが、Aさんの言葉の響きにあったからです。

コーチングを成功させるためには、「やらねばならない」Have toの目標ではなく「やりたい」というWant toの目標でなければなりません。

このため、コーチは本当にやりたいと思えるもの、手にしたいと思っていることに辿り着くまで質問をしていきます。

コーチ「設計で将来活躍するため、今の部門でできることは何ですか?」

Aさん「それは、部下や関係他部署との調整能力を磨くことですね」

コーチ「今の部門でこそ、と思ったのはどんなところからですか?」

Aさん「今の部門の組織サイズが小さいながらも、組織横断的なプロジェクトが主業務だからです。元々たくさんの部下や関係部署との調整が必要な設計部門で、調整に手を焼いた私からすれば、その能力を磨くにはちょうどいいと思います」

コーチ「他に今の部門でこそできることは?」

Aさん「能力開発ですね」

コーチ「能力開発とは?」

Aさん「仕事に求められる能力・スキルを洗い出してトレーニングするこの仕事は、設計プロジェクトを組み上げて管理していく上で大事です。プロジェクトに求められる人はどんな人なのか、どんな能力が必要か、誰をメンバーに選ぶべきか、将来必ず必要なことですね」

Aさんは、現在の部門での仕事を将来の設計部門への価値あるステップとして意味づけていました。

コーチは、Aさんが意味づけをポジティブに行ったのを見逃さず、その視点をクリアにしていく質問をしました。

コーチ「今の部署は、Aさんにとって一言で言うとどんな位置づけですか?」

Aさん「人間関係のマネジメント力を鍛錬する場です」

コーチ「この場の有無は、将来の車作りにどんな違いを生むでしょうか?」

Aさん「この場を経験することで、より大きな責任のあるポジションを新車の設計開発で任せてもらえるようになると思います。人をまとめられないと大きなプロジェクトはできませんから」

コーチ「そうなった時のAさんのキャリアは、人生にとってどんな意味を持ちますか?」

Aさん「自分のプライドが満たされると思います。デザイナーとしての誇りが持てるでしょうね」


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