同じく人を動かすにしても、ビジョンとノルマのどちらで動くかの違いにNさんは気付きました。
言い換えれば、共感と強制の違いといえるかもしれません。
「社員目線での発言が多い」とフィードバックしたのは、NさんのPresenceの変化をコーチが感じたからです。
これまでNさんは営業で自分の能力を示して、その業績を背景に社員を動かしていたのですが、今は鏡で自分の表情をチェックしたり、社員たちは真剣に会社のことを考えていると発言したり、ノルマとビジョンの違いに意識を向けるなど、社員の目線からの言動が増えているのです。
Nさん「それは気付きませんでした。でも、実際に社員は頑張っているんですよ」
コーチ「それだけが理由でしょうか?」
Nさん「そういえば、会社の歴史からビジョンを考えた時、前よりも社員の意見が出ました」
コーチ「会社の歴史からビジョンを、ですか」
Nさん「ええ。つまり私の聞き方の問題です。以前は社員の目線に立たず、彼らが話しやすい工夫もせず、私が聞きたいように聞いていました」
コーチ「今のお話で一番仰りたいことは何でしょうか?」
Nさん「私の聞き方も変わったので社員も頑張るし、その頑張りに気付けるようになったということです」
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