ここではコーチとクライアントという1対1ではなく、組織に対してコーチングがどのように機能するかを、3つのケースを用いて説明します。
現在、コーチングはビジネスパーソン、特に管理職の必須スキルとして多くの企業で導入されています。
また、コミュニケーションスキルとしての活用だけでなく、企業・組織が抱える様々な課題に対する取り組みの中に導入されています。
組織の課題のコーチングが有効なのは、これらの要因が、社員同士の関係やコミュニケーションに起因する場合が多いからです。 (さらに…)
ここでは、参加者が周囲に与えた影響を即時に「見える」ようにすることが重要です。
参加者が周囲に与えた影響を感じ取れるまでに、ある程度時間がかかるからです。
例えば、ある参加者が「部下の話を最後まで聞く」ように行動を変えたとします。
すると、部下の認識は「うちの上司は話を聞いてくれなかったが、最近は聞いてくれるようになった」というように変化します。 (さらに…)
導入の背景
500人ほどの新製品開発部門をまとめる事業部長のKさんは、部長クラスの社員20名を集め、他社との対抗上、今まで以上に「迅速かつ高品質な新製品の開発・提供の継続」を事業部のビジョンとして掲げ、その必要性を訴え続けていました。
メッセージの発信量がビジョンの浸透を左右すると考え、ことあるごとに自分の考えを伝えることに腐心していました。
しかし、事業部長が声を上げているだけでは、なかなか現場に浸透しません。 (さらに…)