Theコーチング

普段何気なく使っている手法や考え方を改めて言葉に落とす、暗黙の了解を形式知化するという作業に取り組んでいます

Behaviorとは

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行動を起こすためのコーチの役割

スキルや知識といったPossessionが備わっていれば、目標は達成できるでしょうか?

やり方は分かっている、しかし忙しいから、どうしたらいいかという具体的なところまでは分からないからという理由で行動を起こせないことがあります。

ここでは、行動を起こせない背景と、それに対してコーチがどう関わるかについて説明します。

行動が起きるまでの4つの壁

行動が起きるまでには4つの壁を乗り越える必要があります。

(1)目標を立てた時点での決断の度合い(コミットメント)が低いため、行動が起こらない

いつまで経っても「忙しいから」「明日からやります」と言うような場合です。

これは目標の設定方法に問題があります。

目標が明確でない、もしくは実施していない現状に危機感を覚えていないために行動の必要性を感じていないのです。

もしかしたら建前で決めた目標かもしれません。

つまり、実行しなくても危機は訪れず、他を優先させた方がメリットが高いと考えているPresenceがあるのです。

(2)やる気はあるものの、何をしたらいいのか分からない

これはPossessionそのものの不足です。知識としてのPossessionが足りないため、どうしたらいいのか分からない状態です。

Possessionの視点でコーチングすることで前進を促します。

(3)知識・スキルを具体的にどう使えばいいのかが分からない

Possessionはあるのに、その適用方法が分からない状態です。

研修は受けたけど現場でなかなか使えないというような場合です。

(4)変化を起こせない

スキルも意志も十分あり、実施方法も分かっているが1歩を踏み出せない状態です。

このように、行動が起きない状態の理由は様々です。

行動が起こらない時、その人がどの状態にあるかを知ることで、いち早く行動を起こす状態に導くことができます。

Possessionを現状に適用させる

3つ目の「具体的に何をどう使えばいいのかが分からない」ということについて考えてみましょう。

身につけた知識やスキルを現場で使うためには、どう使うかという適用方法を考える必要があります。

例えばロジカルシンキングを学んだとしても、実際の仕事に活かすには適用方法を考えないといけません。

現状に適用するというステップが必要なのです。

コーチはクライアントに質問することで、いつ、何に、どうやって使うかまでを会話の中で明確にし、イメージしてもらいます。

スキルを使う対象やタイミングが明確になることで、行動が起こる可能性が高まります。

初めは上手く使えないかもしれませんが、行動後のセッションで上手くいったのかどうかを振り返り、自分の現状に適用した行動へと、更なるブラッシュアップをしていきます。

利用できるPossessionを見つける

コーチングには、「せっかく持っている知識・スキルを課題達成に使っていない」というケースもあります。

例えば「早く仕事を終わらせたい」という目標があり、どうしたらいいかを考えているクライアントがいるとします。

その方に「どんな方法があるか?」と質問すれば,毎朝予定を立てる、チェックリストを作る等、色々と案が出てきます。

これは知識として持っていたのに行動に繋がっていなかったということです。

コーチは、こういったクライアントが持っているPossessionを引き出し、現状に適用させて行動を促進します。

宣言することで「現状維持のバイアス」を乗り越える

次に、4つ目の壁「変化を起こせない」について考えてみましょう。

人は新しい行動を始めることそのものに抵抗を覚えます。

「現状維持のバイアス」として学術的にも知られている現象です。

バイアスとは、人間の思考に無意識で影響を及ぼす偏見や先入観のことで、つまり現状維持のバイアスとは、人が判断を下す際に現状を維持して、これまでと同じパターンを利用する傾向があるということです。

これまでの行動パターンで生きてこられたのだから、違うことをする必要はないという、非常に理に適った判断傾向といえます。

しかし、これが新しい行動が起こらない原因となるのです。

「現状維持のバイアス」を乗り越え、「新しい行動」という変化を起こせるよう支援するために、コーチングではクライアントに行動を「宣言」してもらうことがあります。

そのメリットは次の通りです。

(1)約束を守ろうとする気持ちが働く

自分に対する約束と比べると、他人との約束を破るのはハードルが上がるのではないでしょうか。

他人との約束を守ることによって、「あの人は約束を守る人だ」と評価されますし、破ると信頼を失います。

また、期限を決めることで行動が促進されるという効果も出てきます。

(2)行動が具体化する

コーチは宣言してもらう際に、具体的な行動計画となるようクライアントと話し合い、次回までに何をするかを明確にします。

これにより、何をすればいいのかが理解でき、行動を起こしやすくなります。

また、行動を達成しようという思いとできていない状態を避けたい危機感が生まれ、モチベーションが高まるのです。

(3)コーチがクライアントのコミットメントを知ることができる

行動を宣言している時の声の大きさ、自信がありそうかどうか、「無理かもしれませんが~」などと言ったりしていないかを見ることでクライアントのコミットメントを確認します。

コミットメントが低いと感じた場合、そのことをクライアントに伝え、それについての対話をします。

行動して振り返る

コーチングはクライアントが行動を起こしたら終わりではありません。

起こした行動を振り返ることも重要です。

振り返ることは、クライアントが成長を実感することに役立ちます。

遠くの目標ばかり見ていると、なかなか実現しないことばかり目に入り、成長の実感が難しい場合があります。

前回との違い、行動したという事実を振り返り認識することで、確かに目標へと進んでいると実感することができるのです。

そして、それが次の行動の原動力となります。

行動できなかった場合も振り返り、起こせなかった原因は何か考えたり、決めた行動そのものが本当に必要だったのかを考えたりします。

コーチングでは、「行動を起こすコーチングセッション」とその間の実践期間、そして「行動の振り返りセッション」の繰り返しで目標達成に近づいていきます。


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